劣等感

2010年2月2日 日常
人に追い抜かれるおそろしさ。
人よりすぐれていないと,という思い。
人と自分とが同じ経験をするのが苦痛。
人と自分を比較して,進んでいなくてはやるせない。



あたしの本質にそれがある。



だけど実は。
虚勢を張ってごまかしているだけで,そんなの,弱い部分のコーティングでしかない。
ほんとうは,劣等感の化身でしかない。
ほんとうは,自分に自信がないだけ。
ほんとうは,コアに強いものはない。
自分自身というものが確立できていない。
「弱い犬ほどよく吠える」ってやつだ。


時にとってもむなしくなる。


彼はあたしに言った。
「君は,挫折経験がないから,いざ強い挫折経験があると壊れてしまいそう」


ご名答。
打たれ弱い。
あたしは打たれないように,日々弱さを強さでコーティング,コーティング。
打たれないように,逃げて,逃げて。
挫折しないように,回避,回避。
はた目からみると,なんてデキる人,なんて社交的,な,あたし。


だけど彼の言った言葉,ひとつ惜しい。
あたしは挫折しても,きっと壊れない自信はある。
だって24年つちかったあたしのコーティング力は,ただもんじゃない。
仮に壊れて見えても,それは彼の前だけの話。
甘えているから,壊れて見せているだけ。


はた目から見えるあたしの強さが,たとえ虚像であっても。
それもあたし。
劣等感をうまくごまかすのも,あたしのスキルなのかもしれない。
これでもきっといいんだろう。


そう思って,明日もコーティングの壁を,あたしの武器にする。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

  • ひのこ (2月3日 15:50)

この日記について

日記内を検索